#ちーちゃんの小さい庭と畑仕事 ときどき機織り
田舎育ちの私はフキが大好きです。
私は、田畑ばかりの小さな集落で育ったので、家の周りはマキの木で囲われて
その中にたくさんの木々があり、木々の下にはふきの株が植えてありました。
春になると柔らかい葉っぱと共に緑のフキが伸びて行きます。
30cm位になると切り取って葉っぱの部分を取り、茎を米のとぎ汁で茹でます。
アクを取るのです。
柔らかになった茎の皮を剥き、細かく刻んだフキと油揚げに味付けをして、
炊いたご飯に混ぜると、フキご飯の出来上がり。
集落にたった1軒の雑貨屋さんには、なぜか肉や魚はありませんでした。
あるのは、ちくわ、油揚げ、豆腐、佃煮など、本当にみんな貧しかったのだと思います。
なので、フキご飯は大好きなごちそうでした。幼児の頃の思い出です。
大人になっても、フキご飯は大好き。
フキが出るのを待ってフキの香りと共に、春を満喫します!